管理番号 | 新品 :52120707 | 発売日 | 2024/03/17 | 定価 | 9,400円 | 型番 | 52120707 | ||
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樹齢100年以上の黒柿の一部です 他の黒柿の良材は全て業者に流したので、これともう一つのみです 虫食い箇所が多数ありの訳あり商品ですので大幅に値下げしてこちらでも出品します(アトリエや他サイトでも販売しているので早い者勝ちです) 全長67.8〜70センチ前後 最大直径28.5センチ前後 伐採年 令和元年1月 伐採、乾燥、加工、研磨、皮剥ぎと全工程を一人で仕上げました 黒柿は「神秘の銘木」と言われています。 なぜ黒柿は高価なのか? 皆様ご存知の通り、ケヤキやナラなどその他の材木のように黒柿を意図的に育てる事が出来ませんし、いくら老木であってもただの柿の木をむやみに伐採するという事は通常ありませんので、入手困難な稀少な材木です。 また、黒柿が手に入ったからと言ってそれをすぐに加工して製品にする事は出来ません。 黒柿に含まれた水分を一定のパーセンテージまで抜いて(乾燥させて)木材を安定させてから制作に入ります。その歳月は軽く3年以上。 更には、折角高価で購入した黒柿であってもいざ切ってみると「材料として使えなかった。」「一番よい紋様に虫が喰っている。」などのケースが多く、本当に選ばれた材料が製品になっているのです。 制作の過程でもまだまだ気を抜く事が出来ないのが「黒柿」。なぜなら、制作の途中で虫食いが見つかったり、なにせ老木ですので何が起きるかわかりません。出来上がった作品に仕上の漆を塗ったらなんと傷が現れた。という事も少なくありません。 只、その自然の虫食いや傷が、仕上がった作品に美しい景色を与える事がありますので、特にコレクターや目利きの方には好まれも致します。 以上のような事から、なぜ黒柿が高価なのかが分かります。 美術や音楽と同じように、黒柿に見いだす価値や感じる美しさは本当に人それぞれなのですが、やはり木の中に黒い紋様が現れているという神秘性と、どれひとつとして同じものが無い色々な紋様の中に、単純に黒一色ではなく、グレーや赤茶色、翡翠色など複雑に、絶妙に入っているものもあり、まさに自然が作った芸術。これが見る者の心を強く惹き付け、魅力につながっているのでしょう。 稀少で、且つ神秘の紋様を持つこの黒柿の魅力は、古くは天皇や天皇の側近、貴族、文人、歌人、書家、茶人といった類の人等に特に影響を及ぼしていたようです。