管理番号 | 新品 :74275906 | 発売日 | 2023/12/07 | 定価 | 11,040円 | 型番 | 74275906 | ||
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ogura様専用ですので他の方のご購入はお控えください「春と修羅」「雪国」「在りし日の歌」3冊セットです「春と修羅」は宮沢賢治の処女作品集です賢治が生前に発表したのは「春と修羅」と「注文の多い料理店」の二作のみでした心象スケッチの文字通り賢治の心象を描いたのが「春と修羅」です自身の心の乱れを「おれはひとりの修羅なのだ」と著し妹のトシ子の死を悼む詩は「わたくしのやさしいいもうとのさいごのたべものをもらつていかうわたしたちがいつしよにそだつてきたあひだみなれたちやわんのこの藍のもようももうけふおまえはわかれてしまふ」と悲しみを溢れさせています24歳で儚くも消え行く命を目の前にした賢治の心象スケッチなのです自費出版された本が素晴らしく題字を書いたのは歌人の尾山篤二郎独特の手触りが魅力の麻布張りアザミの柄は染織家の広川松五郎によるものです「春と修羅」は映画の中でも重要なアイテムとして数々の場面で使われています「蜜蜂と遠雷」では劇中の曲のイメージとして本も登場します「シン・ゴジラ」では冒頭の謎めいた導入シーンでボートのキャビンに本が置かれています人を惹き付ける魅力が「春と修羅」にはあるようですしかし発売当時本はほとんど売れずに賢治が引き取ったと言います誤植が多くまともな本として正規の取次を通さなかったのが要因と思われます関根書店の発行となっていますが実際には花巻の印刷所で自費出版であり校正にも手間も暇もかけられなかったため誤植をそのまま出版してしまいましたそれでも高村光太郎や中原中也など多くの詩人たちに注目されました初版復刻版は大正13年に発行された関根出版「春と修羅」を可能な限り忠実に再現し復刻したのが本書ですその忠実度は1ページ目のタイトルで心象スケッチを心象スツケチと当時の誤植をそのまま復刻されています表紙は荒目麻布により独特の手触りです復刻本でも見事に再現されています外函の背が若干焼けていますその他本自体は大変キレイな状態です